2021/09/26 17:13
この秋はじめて仕入れをおこなったAFHNIF(アフニフ)ラグ。
随分前からいつかSOMMEで買付たいなーと思いながらも
なかなかチャンスがなかったのですが、
今回、AFHNIF(アフニフ)を専門に取り扱うラグ屋さんと
運良くコンタクトが取れ、
使い勝手の良い小ぶりなサイズを何点か譲っていただきました。
無数のデザインから選ぶ
モロッコには本当にたくさんの種類の手織りラグがあるのですが
織りやデザインや風合いはそれぞれの魅力があり、
素材・サイズ・織りの工程によって価格・クオリティにも幅があります。
アフニフラグは、その中でもウール素材ながら
織り目が細かくサラッとした質感で薄手で扱いやすいラグです。
カジュアルな使い方ができ比較的他のラグに比べ安価なのも人気の理由。
私がモロッコで買付に行ったときに見かけたアフニフは、
赤や明るいブルー、イエローといったベースが明るめのものが多く
また、刺繍もあまり可愛いと思うものがなくこれまで買付に至りませんでした。
今回は、モロッコ人のビジネスパートナーの紹介で
アフニフを専門に扱うラグ業者のベルベルのおじいさんのアトリエにお邪魔して
何千枚というアフニフの中から私がピックアップしたものを買付ました。
おじいさんが扱うアフニフは他のラグ屋さんのものに比べ
デザインが凝ったものが多く、私好みのモダンなものが多くあって
「これは買いだな」と即決しました。
ベルベル人のおじいさん曰く、おじいさんのアトリエで扱うアフニフをは
アトラス山脈の村の中でもかなり遠く奥地にあるため
なかなかマラケシュに流通しにくい穴場工房とのことで
特別手の凝ったデザインが多いという話をしてくれました。
落ち着いたベースカラーがポイント
派手色のベースカラーのものはあまり好みではないので
ベージュ、グレー、インディゴ、クリームなどのベースカラーのものを見せてもらい
その中から刺繍が「とびきり」可愛いものを選びました。
おじいさんのところのアフニフはどれも可愛いくて
選ぶのを困ってしまうほどだったので
「とびきり」のデザインをピックアップしています。
アート作品のような細やかな手刺繍
ベースには珍しいキャメルウール(ラクダ)の毛を使用しているそうで
キャメルならではの上品な質感が楽しめます。
ベースカラーに合わせてベルベルの村に古くから伝わる文様を
色鮮やかなな刺繍で彩っています。
なんでも、、、
文字を持たないベルベル人が、
文字の代わりに使っていたベルベル文様で
中には女性が手に入れるタトゥー(ヘナ)の文様もあり
立体感のある彩り豊かな手刺繍はまるでアートのようです。
刺繍部分は月齢の異なる5種類以上の羊毛を染めた毛糸を使っていて
既成の色糸にはないナチュラルさと馴染みが良いのが特徴。
アフニフラグを他でご覧になったことがある方は
もしかしたらお気づきかもしれませんが、
今回SOMMEで仕入れたアフニフラグは
とっても手が混んでいてスペシャルなアイテムなのです。
そしてインテリアの中で馴染みが良い
落ち着いたベースカラーを選んでいるので
鮮やかな刺繍が子供っぽくならずモダンなアクセントになります。
本当にアート作品のような手の混んだ刺繍なので
壁にタペストリーのように飾っても素敵です。
次回の仕入れのタイミングではリビングでメインラグとしても使える
もう少し大きいサイズをセレクトしてみようかと思ってます。