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2023/04/12 15:42


2023年春の新作として新しいシューズ「ISABEL(イザベル)」をリリースしました。
ISABEL(イザベル)は女の子の名前。しなやかでいて芯のある女性をイメージしたシューズです。

このシューズを作るにあたって「本当に作りたいもの」「お客様に届けたいもの」を考えながら時間をかけてじっくり練った企画です。
実際に足を入れていただくのが一番ですが、オンライン上ですとそうもいかないので、テキストと写真でお伝えしたいと思います。

熟練のシューズ職人の手仕事×洗練


SOMMEスタート時からモロッコのシューズ「バブーシュ」を室内履きとしてオリジナルで企画販売して参りました。
お陰様で毎シーズン新作の度にご好評いただいております。

新たなステップとして、モロッコのバブーシュ職人の高い技術を利用し外履き用のシューズが作れないか、長い間試作してきました。

今回発売した「ISABEL(イザベル)」は、通常販売しているバブーシュとは異なる靴(外履き)を専門に作る工房にお願いして制作してもらっています。工房を変更している理由としては、外で履くシューズは室内履きに比べて硬い地面を歩くという不可がかかるため、より高いテクニックでシューズを作りたかったのと、外履きに適した履き心地や耐久性を求めたかったからです。

この工房で作られたシューズは、ヨーロッパのセレクトショップでも販売されているため、仕様や素材、革の色出しなどが洗練されているのも決め手でした。パーツや仕様が洗練されていないとどうしても野暮ったくなってしまうので、モロッコで手作りしている手仕事の良さと、洗練された雰囲気のシューズを目指しました。

女性らしい足がきれいに見える形に


今回の企画は、シューズ第一弾となるため、室内履きにも使えて、バブーシュの延長のようなイメージで提案したかったため、ミュールスタイルに決めました。

100近いシューズ型の中からモダンで洗練された印象の型を選びました。ミュールは甲を覆う部分の分量によってかなり印象が変わってくるため、程よく甲を包みながらもシュっと足が綺麗に見えるように、サイドにカットを施しています。このカットによって、素足を入れたときに抜け感が出てより女性らしいフェミニンな印象になります。

やっぱりニュアンスカラースウェードが好き

SOMMEスタート時からバブーシュはスウェードでした。日本で売られているバブーシュの多くは艶っとした表革が主流だったこともあって「他にはないものを」という気持ちと、私が個人的にスウェードのニュアンスのある表情が大好きという理由です。

モロッコで羊革のスウェードを選ぶとき、既に染め上がった革の中から選んでいます。大手の革工場があるわけではなく、小さな工房で染められているので、1回に出てくる枚数はあまり多くありません。そしてスウェードは表面に表情がある素材のため染の度に同じ色が出てくることはほぼありません。よってスウェードのバブーシュは毎回同じ色で注文することができず、シーズン毎1回限りです。
販売する側からすると、デメリットですが、そのデメリットを超える魅力がスウェードにはあります。

「ISABEL」を作るにあたり、素材は最初からスウェードと決めていました。ミュールには絶対にスウェードのニュアンスカラーが似合うと思ったのです。羊革のスウェードは発色も良く私好みのニュアンスカラーが出るのも〇。

柔らかしっとりスウェード

そして今回使っている羊革スウェードはいつものものよりも更に柔らか、しっとりしなやか。なぜなら、いつもバブーシュで使っているものよりもグレードの高いスウェードを使っているからです。

熟練した皮なめしの職人によって、丁寧に鞣された羊革スウェードは、足を入れたときに素足が喜ぶ柔らかさです。このミュールは表革を使わず総スウェードで作っているので、足が直接当たるソール部分もスウェード。足入れしたときの喜びは格別です。

私がバブーシュの素材にスウェードを選ぶ理由は、色だけではなくてこの柔らかさにも理由があります。

どこにもないネイビーとベージュ

今回選んでいるネイビーは、少し青みが強い明るめのネイビー。少しだけ赤みも入っているので無地のワントーンですが、パッとした華やかさと上品さがあります。ネイビーなので洋服とのコーディネートの相性も良く使いやすいお色になっています。

もう一方のベージュは、数あるベージュの中でも少しトーンが明るいカラーを選んでいます。春夏なので足元がパッと明るい雰囲気ながら、洋服とも馴染みの良いカラーです。今年トレンドのデニムとも相性が良いのがこのベージュです。

履き心地にこだわって

最近年齢のせいか、スニーカーに足が慣れてしまったせいか、お洒落な外履きシューズが少し疲れてしまうようになりました。
特にヒールや底に厚みのない”ぺたんこシューズ”は、見た目はとってもかわいいですが長く履いていると足が痛くなってしまって敬遠するように。

新たにシューズを企画するときに、その問題を解決できないかと職人に何度も相談し、ソール部分にクッションになるウレタンが入れられか検討しました。あまり厚みのあるウレタンを入れてしまうとソールが分厚くなってかっこ悪いため、なるべく薄めで更に高反発で耐久性がある素材を探してもらいました。

ISABELのソールは5㎜と薄いですが、足入れをするとクッション性のあるウレタンのしっかりとしたサポートを感じます。ふかふかとした心地よさと歩いた時の安定感がなんとも幸せな履き心地なのです。

お仕事用の室内履きに

室内履きの延長で作った今回のミュールですが、外でファッションとしてお楽しみいただくのはもちろん、室内で使っていただくのもおすすめです。
10数年前、まだ会社員をしていた時、オフィスの事務仕事のときは楽なサンダルを履いて仕事をしていました。そして商談で来客があるときは、デスクの奥に用意しておいた綺麗目シューズに履き替えて商談に向かっていた記憶です。人前に出るときは少しでもきちんとしようと言う理由だったと思います。

SOMMEのバブーシュをネイルサロンを経営されている方がネイリストさん分購入されたり、会社の事務所用に購入されたりというケースがあります。お客様と接するお仕事で「きちんとしていて、且つ素敵な姿で接客したい、でも足は楽なのが良い」というお仕事用にこのミュールはぴったりなのでは?と私の会社員時代と先のネイリストさんの購入ケースをみて思いました。

外履き用で企画しましたが、お仕事用の室内履きにもとってもおすすめです。素足が気になる場合は薄手の靴下を履いても〇。

サイズは4サイズ

ぴったりジャストサイスで履いていただきたかったので今回は4サイズご用意しました。
ヨーロッパサイズの36、37、38、39です、セレクトショップなどでインポートの靴を購入する際のサイズでお選びいただけたら良いと思います。
私は24.5cmで38がぴったりです。(足幅普通やや甲高め)
うちのスタッフは、23.5㎝で37がぴったりです(足幅普通、甲普通)

発売後既にたくさんのご注文をいただき、時間を掛けてこだわって作ってよかったな、としみじみ喜んでいます。
お客様の手に届いて、足を入れていただいて更に喜んでいただけたら本当にうれしいです!


秋冬はまたシューズの新しい企画を考えています。そちらも今試行錯誤で作っています、お楽しみに。