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2022/09/02 17:38


買付日記その⑤です。


この日は朝からはじめての場所へ。
バイクに乗って、マラケシュの南へ南へ。

次の秋の展開はよりアートに寄った商品を展開したいと
出張前から計画していました。

SOMMEのコンセプトは「日常のアート=アートな手仕事」。
日常の中に取り入れられる気軽なアート。

「これが部屋にあったら暮らしが素敵に彩られる」
というものをお届けしたいと思っています。

他では手に入らない唯一無二、一期一会のアイテムたち。
オブジェのように棚やテーブルに置いたときに素敵に見える
花器を作りたいと、作り手(工房)を探してもらいました。

ということで、モロッコの赤土を用いて、
モロッコの伝統的な手法で作られる
陶器の工房に連れて行ってもらいました。

日常的に使う、カップやプレートなどもここでは作られていますが、
メインで作っているのは上の写真のような素焼きのポット(植木鉢や水瓶)。
赤土ならではのニュアンスのあるレンガ色が特徴です。

オーナーのベルベル人のおじさんに着いて
敷地内に入ると、、、、、、

スペースいっぱいに置かれたありとあらゆる形をした壺たち。
実際に花器として使われるものやオブジェのようなものまで。

マラケシュの太陽に照らされて、
フォトジェニックでいて圧巻の光景!

こういう場所は宝探しのような気分になって
ワクワクが止まりません。

一通り敷地内を案内してもらい、どんなことができるか
サンプルをみせてもらいながらいろいろ質問。

SOMMEで表現したい日常のアートにぴったりな
形、色、サイズをスケッチで描いていきました。

最初なのであまり奇抜過ぎず、
でもユニークでモダンな形になるように20パターン以上描いては消して。
3時間近くかかって10数型まで絞ったところで、暑さもあってエネルギー切れ。

その場では決めきれなかったので、スケッチを持ち帰り、
形、サイズ、色を決めて後日提出することにしました。

たくさんのサンプルを見たその時のテンションで
そのまま発注までしてしまうと後々「あれは要らなかったな」
となることが多いので、
持ち帰って、一旦冷静になってから発注を出すと
失敗が少ないのです。

ということで、
バイクを飛ばして新市街ギリーズまで戻り
お気に入りのカフェ「Le Kilim」へやってきました。

3時過ぎでランチの混雑も終わり
店内は私だけという、スケッチを描いたり、
発注内容を決めるのにはぴったり。

「Le Kilim」は買付の旅③で登場した
スークにある「TERRACE DE EPICE」の系列店で
2019年に出来たばかりの比較的新しいレストラン。

前回から新市街ギリーズでステイしていることもあって
最近の私の一番のお気に入りレストラン。

系列店はどこもインテリアのコンセプトが違って
ここは赤を基調としたインテリア。
インテリアもかわいいのですが、
ごはんも美味しいので特に気に入ってます。

この日は暑さと疲れで全く食欲がなかったので
モロッコに来てから大好きになったフムスを注文。

フムスはアラビックの前菜として有名なお料理で
ひよこ豆をペーストにしたディップ。
付け合わせの野菜やパンと一緒にいただきます。

野菜なので重くなく軽くお腹を満たしてくれて本当に大好きな一皿。
マラケシュでここのフムスが一番好きです。

フムスで軽いランチを済ませ、
テーブルで1時間ほど花器の企画をスケッチ格闘。
静かなのでかなり集中して仕事ができました!

今回企画した新作の花器は
9月のモロッコからの荷物で入荷予定。
今からどきどきわくわく楽しみです。

その⑥に続く